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メモリ不足エラーRAMPremiere Pro設定

Premiere Proのメモリ不足エラーが出る原因と対処法

Premiere Proで「メモリが不足しています」エラーが表示される原因と、設定変更・環境整理で解決する方法を解説。

更新: 2026/2/256分で読める

Premiere Proの「メモリが不足しています」エラーは、実際のRAM搭載量が不足している場合だけでなく、メモリの割り当て設定・バックグラウンドアプリの競合・仮想メモリ設定の問題によっても発生する可能性がある。まず設定変更と環境整理で対処し、それでも解消しない場合にRAM増設を検討するのが適切な順序になる。

原因の構造分解

RAM: Adobeへのメモリ割り当て設定の初期値

Premiere Proはデフォルトで、After Effects・Auditionなど他のAdobe製品用にもRAMを予約する設定になっている。この予約分のRAMはPremiere Proが利用できないため、実際のRAM容量より少ない量しか使えない状態になりやすい。

たとえば16GB環境でAfter Effects用の確保量が6GBに設定されていると、Premiereが使えるRAMは最大10GBになる。4K素材を扱う場合はこれだけで不足する可能性がある。

設定: 仮想メモリの容量が小さい場合

Windowsの仮想メモリ(ページファイル)が手動で小さく設定されていると、RAMが枯渇した際に逃げ場がなくなりエラーが発生しやすい。自動管理に戻すことで改善する場合がある。

環境: 複数のAdobe製品・重いアプリの同時起動

After Effects・Media Encoder・Adobe Auditionを同時に起動している状態では、各アプリがそれぞれRAMを確保するため、合計使用量が物理RAM容量を超えやすい。

プロジェクト: キャッシュ・プレビューファイルの大量蓄積

メディアキャッシュやプレビューファイルが蓄積されてCドライブの空き容量が極端に少なくなると、仮想メモリの書き込み先がなくなりメモリ関連エラーが起きやすくなる。

解決手順

手順1: Premiereへのメモリ割り当てを調整する

  1. 「編集」→「環境設定」→「メモリ」を開く
  2. 「他のすべてのアプリケーション用に確保するRAM」の現在値を確認する
  3. 16GB環境では4GBに設定する(Premiereに最大12GBを割り当てる)
  4. 32GB環境では8GBに設定する(Premiereに最大24GBを割り当てる)
  5. OKをクリックしてPremiere Proを再起動する

手順2: 不要なバックグラウンドアプリを終了する

  1. Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開く
  2. 「プロセス」タブをRAM使用量の多い順にソートする
  3. 編集中に不要なアプリ(Chrome・Slack・OneDrive同期・Discordなど)を右クリック→「タスクの終了」で閉じる
  4. Premiere以外のAdobe製品(Photoshop・After Effectsなど)も使わない場合は終了する

手順3: Windowsの仮想メモリ設定を確認する

  1. スタートメニューで「パフォーマンスの調整」を検索して開く
  2. 「詳細設定」タブ → 「仮想メモリ」→「変更」をクリックする
  3. 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」にチェックが入っているか確認する
  4. チェックが外れていた場合は有効にしてOKをクリックし、PCを再起動する

手順4: メディアキャッシュを削除してCドライブの空き容量を確保する

  1. 「編集」→「環境設定」→「メディアキャッシュ」を開く
  2. 「メディアキャッシュファイルを削除」をクリックする
  3. 「未使用のメディアキャッシュファイルを削除」を選択してOKをクリックする
  4. 削除後、Cドライブの空き容量が20GB以上あることを確認する

手順5: プレビューファイルを削除する

  1. Premiere Pro上でプロジェクトを開いた状態で「シーケンス」メニューを開く
  2. 「レンダリングファイルを削除」を選択する
  3. プレビューファイルが削除され、ディスク容量が解放される

判断基準

条件推奨アクション
RAM 16GB・設定未調整・複数アプリ同時起動設定変更とアプリ整理で解消できる可能性が高い
RAM 16GB・設定調整済み・エラーが継続32GBへの増設を検討する
RAM 32GB以上でもエラーが発生仮想メモリ設定・Cドライブ空き容量を優先して確認する
Cドライブの空き容量が10GB未満キャッシュ削除またはキャッシュ保存先の変更を実施する
After Effectsと同時起動が必要な作業64GBが実用的な目安になる場合がある

設定を全て見直してもエラーが継続する場合は、RAM物理容量の不足が原因である可能性が高い。RAM 16GB vs 32GBで増設コストと効果を確認することを推奨する。

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