外付けSSDは動画編集において「素材の持ち運び」と「プロキシファイルの分散保存」に使います。
内蔵ストレージを圧迫せず、プロジェクト単位でデータを管理できるのが最大の利点です。
特に以下の用途で有効です。
- 4K素材のバックアップ
- プロキシファイル保存先
- ノートPCの容量拡張
- 複数PC間でのプロジェクト共有
- 撮影現場からの直接取り込み
USB 3.2 Gen2(10Gbps)以上の転送速度があれば、4Kプロキシの読み書きに問題ありません。
外付けSSDを使うメリット
1. 内蔵SSDの負荷分散
動画編集では以下のアクセスが同時に発生します。
- 素材読み込み
- キャッシュ生成
- プロキシ書き出し
- 書き出し先への書き込み
内蔵SSD1台に集中するとボトルネックになりやすくなります。
外付けSSDへ分散することでI/O負荷を軽減できます。
2. プロジェクト単位で管理できる
- 1案件 = 1SSD
- 撮影ごとに分離保存
- クライアント別管理
これにより、整理効率が大きく向上します。
3. ノートPCの弱点補完
多くのノートPCは内蔵容量が512GB〜1TB程度です。
4K素材を扱うとすぐに不足します。
外付けSSDは実質的な容量拡張として機能します。
比較・評価
| 接続規格 | 最大速度 | 用途 |
|---|---|---|
| USB 3.2 Gen1(5Gbps) | 約 500MB/s | 1080p 素材・バックアップ |
| USB 3.2 Gen2(10Gbps) | 約 1,000MB/s | 4K プロキシ・日常編集 |
| Thunderbolt 4(40Gbps) | 約 3,000MB/s | 4K RAW 直接編集 |
USB 3.2 Gen1(5Gbps)
- 実効速度:約400〜500MB/s
- フルHD素材保存には十分
- 4K直接編集にはやや不足
バックアップ用途なら問題ありません。
USB 3.2 Gen2(10Gbps)
- 実効速度:約800〜1,000MB/s
- 4Kプロキシ編集に最適
- コストと性能のバランスが良い
ほとんどの個人クリエイターにはこの規格で十分です。
Thunderbolt 4(40Gbps)
- 実効速度:2,000〜3,000MB/s
- 内蔵NVMeに近い性能
- 4K RAWや高ビットレート素材の直接編集向け
ただし、対応ポートが必要です。
Macや一部の上位Windows機種でのみ利用可能です。
実際の編集ワークフロー別おすすめ
プロキシ編集メイン
- 内蔵SSD:キャッシュ
- 外付けSSD:素材+プロキシ
→ USB 3.2 Gen2 で十分
4K素材を直接編集
- 内蔵SSD:OS+キャッシュ
- 外付けSSD:素材
→ Thunderbolt 4推奨
RAW素材編集(ProRes RAW / Blackmagic RAW)
高ビットレート素材では
1秒あたり数百MB以上の転送が発生します。
この場合はThunderbolt対応が安全です。
判断基準
-
プロキシを外付けに保存したい
→ USB 3.2 Gen2 以上の SSD で十分 -
4K RAW 素材を直接外付けから編集したい
→ Thunderbolt 4 対応が必要 -
Mac と Windows で使い回す
→ exFAT フォーマット対応 -
将来も使い続けたい
→ 1TB以上を推奨(4Kは容量消費が大きい)
容量の目安
- 1080p中心:500GB〜1TB
- 4K編集:1TB以上
- RAW素材:2TB以上
4K素材は1時間で数十GBに達することもあります。
容量不足は作業停止の原因になります。
注意点(見落としがちなポイント)
1. 発熱
小型SSDは高負荷時に発熱し、
速度低下(サーマルスロットリング)が起きる場合があります。
アルミ筐体やヒートシンク付きモデルが安全です。
2. ケーブル品質
安価なケーブルでは
10Gbps性能が出ないことがあります。
付属の高品質ケーブルを使用することを推奨します。
3. フォーマット形式
- Windowsのみ:NTFS
- Macのみ:APFS
- 両方使用:exFAT
用途に応じて初期化してください。