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premiere音ズレオーディオフレームレートトラブルシュート

Premiere Proで映像と音声がズレる原因と修正方法

編集中または書き出し後に映像と音声がズレるPremiere Proの問題の原因(フレームレート不一致・オーディオハードウェア設定)と修正手順。

更新: 2026/2/257分で読める

Premiere Proで編集中または書き出し後に音声と映像がズレる問題は、シーケンスのフレームレートと素材のフレームレートの不一致、またはオーディオハードウェアの設定(バッファサイズ)が原因であることが多い。ズレが編集中に発生するのか、書き出しファイルにのみ発生するのかで対処法が異なる。

原因の構造分解

設定: シーケンスFPSと素材FPSの不一致

29.97fpsの素材を24fpsのシーケンスで扱う、あるいは60fpsの素材を30fpsのシーケンスにそのまま配置するなど、フレームレートが異なる素材を混在させると、再生時のタイミング計算にズレが生じる場合がある。特にカメラ映像とスマートフォン映像を混合する場合に起きやすい。書き出し後のズレも同じ原因で発生することがある。

設定: オーディオハードウェアのバッファサイズ

Premiere Proのオーディオ再生はオーディオデバイスのバッファを通して処理される。バッファサイズが大きすぎると音声の出力が遅延し、映像との同期がとれなくなる場合がある。逆にバッファサイズが小さすぎると音声が途切れる(ドロップアウト)現象が起きやすい。

設定: オーディオサンプルレートの不一致

シーケンスのオーディオサンプルレート(48kHzなど)と素材のサンプルレート(44.1kHzなど)が異なる場合、Premiere Proがリアルタイムで変換処理を行う。この変換処理が負荷になるだけでなく、長尺素材では時間経過とともにズレが蓄積する可能性がある。

CPU: リアルタイム処理の遅延

PCのCPUが非力な場合、映像デコードと音声処理を同時に行う余裕がなく、再生中に音声が映像から遅れて出力される場合がある。これは書き出しファイルには現れず、Premiere Pro上での再生中にのみ発生するケースが多い。Premiereが重い原因と解決法でCPU負荷の改善方法を確認することを推奨する。

解決手順

編集中(プレビュー再生中)の音ズレへの対処

  1. オーディオハードウェア設定を確認する 編集→環境設定→オーディオハードウェアを開く。「デフォルト入力」と「デフォルト出力」が意図したオーディオデバイスになっているか確認する。問題がある場合は別のデバイスに切り替えて再生を試みる。

  2. バッファサイズを調整する 同じく環境設定→オーディオハードウェア内の「バッファサイズ」を確認する。デフォルトは512サンプル程度に設定されているケースが多い。音ズレが起きている場合は256または128に下げて改善するか確認する。音が途切れる場合は逆に大きくする。

  3. プレビュー解像度を下げてCPU負荷を減らす タイムライン右上のプレビュー解像度ドロップダウンを「1/2」または「1/4」に変更し、CPUの処理負荷を下げて音ズレが改善するか確認する。改善する場合はCPU負荷が原因の可能性が高い。

書き出し後のファイルのみ音ズレが発生する場合

  1. シーケンス設定を確認する シーケンス→シーケンス設定を開き、「フレームレート」が主要素材と一致しているか確認する。一致していない場合、メインの素材に合わせてシーケンスを作り直すことを検討する。新しいシーケンスの作成は、タイムラインにクリップをドラッグしたときに「シーケンスをクリップの設定に変更しますか?」と表示されたら「変更する」を選択する方法が確実。

  2. 書き出し設定のオーディオサンプルレートを確認する ファイル→書き出し→メディアを開く(または書き出し画面)。「オーディオ」タブのサンプルレートを確認し、48000Hz(48kHz)になっているか確認する。素材のサンプルレートと書き出し設定が合っていない場合に変換ミスが生じる場合がある。

  3. 長尺動画で後半にのみズレる場合の対処 動画の後半だけズレる場合、素材自体に問題(可変フレームレート・VFR)がある可能性がある。スマートフォンで撮影した動画は可変フレームレートで記録されることが多く、Premiere Proとの相性が悪い場合がある。HandBrakeなどで固定フレームレートに変換してから取り込む対処法が有効なケースがある。

判断基準

条件推奨アクション
編集中のプレビュー再生のみ音ズレが発生するCPUの処理負荷またはオーディオバッファの問題。バッファサイズ調整・プレビュー解像度を下げる
書き出し後のファイルにのみ音ズレが発生するフレームレート・サンプルレートの不一致の可能性が高い。シーケンス設定と書き出し設定を確認する
動画の後半だけズレが大きくなる素材の可変フレームレート(VFR)が原因の可能性。固定フレームレートへの変換を試みる
複数の素材を混在させたときにズレた素材のFPS・サンプルレートが混在している可能性。素材をすべて同一規格に統一する
オーディオデバイスの変更で改善したデバイスドライバーまたは設定の問題。ドライバーを最新版に更新する

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