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RAM 16GBでPremiere Proの4K編集は実用的か?限界と対策

RAM 16GB環境で4K素材をPremiere Proで編集する場合の実際の制限と、プロキシ・設定で乗り切る方法を解説。

更新: 2026/2/257分で読める

RAM 16GB環境でPremiere Proの4K編集を行う場合、軽い作業なら実用範囲に収まる可能性があるが、素材の種類や作業内容によっては処理落ち・フリーズが発生しやすい状態にある。プロキシ設定とメモリ割り当て調整を組み合わせることで、多くのケースで動作を安定させられる。ただし、マルチカムや複数トラック編集を常用する場合は、32GBへの増設が実質的に必要になる。

原因の構造分解

RAM: 16GB環境での実際の消費量

Premiere Proは起動直後だけで4〜6GBのRAMを消費する。4K素材(H.264/H.265)を読み込むと、デコード処理のためにさらに3〜5GBが加わる。OS・ブラウザ・常駐アプリを合算すると、16GB環境では編集開始時点でRAM使用率が80〜90%に達する場合がある。

この状態で複数クリップを重ねたり、エフェクトをかけたりすると、RAMが枯渇してページファイル(仮想メモリ)への書き出しが始まり、タイムラインの再生がカクつく。

CPU: H.264/H.265の高負荷デコード

4K H.264・H.265はエンコード効率が高い反面、編集時のデコード処理がCPUに大きな負荷をかける。RAMが不足していると、デコードバッファを確保できずにフレームドロップが発生しやすくなる。

設定: Adobeへのメモリ割り当てのデフォルト値

デフォルト状態では、After Effectsなど他のAdobe製品用にもRAMが予約されている。Premiere Proしか使わない場合でも、この予約分がメモリを圧迫している可能性がある。

作業環境: 他アプリとの同時起動

Chrome・Slack・Discordなどを開いたまま編集作業をすると、それぞれが200MB〜1GB程度のRAMを消費する。16GB環境では、バックグラウンドアプリの整理が直接的なパフォーマンス改善につながる。

解決手順

手順1: タスクマネージャーでRAM使用量を確認する

  1. Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開く
  2. 「パフォーマンス」タブ → 「メモリ」を選択
  3. Premiere Pro起動中・素材読み込み後のメモリ使用量を確認する
  4. 14GB以上を使用している場合、設定改善とプロキシの両方が必要な状態と判断できる

手順2: Premiereへのメモリ割り当てを増やす

  1. 「編集」→「環境設定」→「メモリ」を開く
  2. 「他のすべてのアプリケーション用に確保するRAM」の値を確認する
  3. 16GB環境では、この値を4GBに設定する(Premiereに約12GBを割り当てる)
  4. OKをクリックしてPremiere Proを再起動する

手順3: プロキシを使用して編集負荷を下げる

  1. 「ファイル」→「新規」→「プロキシを作成」でプロキシを生成する(H.264 1080p程度を選択)
  2. プロキシ生成後、タイムライン左下の「プロキシを切り替え」ボタンをオンにする
  3. 編集中はプロキシで作業し、書き出し時に元素材に切り替わる仕組みになっている
  4. プロキシの保存先は高速なSSD(可能であれば素材用ドライブとは別の場所)を指定する

手順4: 不要なバックグラウンドアプリを終了する

  1. タスクマネージャーの「プロセス」タブでメモリ消費の大きいアプリを確認する
  2. Chrome・Slack・OneDriveなど、編集中に不要なアプリを終了する
  3. 常駐アプリは「スタートアップ」タブから自動起動を無効にすることも検討する

手順5: メディアキャッシュの場所をSSDに設定する

  1. 「編集」→「環境設定」→「メディアキャッシュ」を開く
  2. キャッシュの保存先がCドライブになっている場合、高速なNVMe SSDのドライブに変更する
  3. Cドライブの空き容量が少ない場合、これだけでも動作が改善する可能性がある

判断基準

条件推奨アクション
16GB・SSD使用・FHD素材のみ設定調整で実用範囲に収まる可能性が高い
16GB・SSD使用・4K H.264/H.265プロキシ必須。快適とは言えない場合がある
16GB・HDD使用・4K素材ディスクとメモリの両方がボトルネック。SSD換装を先に検討
16GB・マルチカム・複数エフェクト32GBへの増設が実質的に必要な状態
32GB以上・SSD使用4K編集を快適に行える環境

プロキシを使っても再生が安定しない場合、RAMよりもCPU性能やSSD速度がボトルネックになっている可能性がある。動画編集に必要なPCスペックで各パーツの役割を確認することを推奨する。

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