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バックグラウンドアプリがPremiere Proの動作を重くする原因と対処法

Creative Cloudデスクトップ・ブラウザ・SlackなどのバックグラウンドアプリがPremiere Proのメモリ・CPUを圧迫する仕組みと、整理して軽くする手順。

更新: 2026/2/256分で読める

Premiere Proが重いとき、原因の一つはPremiere Pro自体でなくバックグラウンドで動作している他のアプリがメモリとCPUを消費していることにある。タスクマネージャーで確認すると、Creative Cloudデスクトップアプリ・ブラウザ・通信ツールがそれぞれ数百MBから1GB以上を消費しているケースは珍しくない。不要なアプリを終了するだけで体感速度が向上する場合がある。

原因の構造分解

RAM: バックグラウンドアプリによる消費

Premiere Proはメモリを大量に必要とする。4K素材を扱う場合、Premiere Pro本体だけで4〜8GB以上を使用する。合計16GBのRAMのうち、ブラウザ(Chromeはタブ1つあたり100〜300MB程度)・Slack(500MB前後)・Creative Cloudデスクトップ(300MB前後)が動作していると、Premiere Proに割り当て可能なメモリが実質8〜10GB程度に減少する。この状態ではOSがメモリの一部をページファイル(仮想メモリ)に退避させ、SSDアクセスが増加して全体的な動作が重くなる可能性がある。

CPU: バックグラウンド更新・同期処理の割り込み

Creative Cloudデスクトップアプリはバックグラウンドでアプリの更新確認・ダウンロードを行う場合がある。Dropbox・OneDrive・Google Driveなどのクラウドストレージアプリは、プロジェクトフォルダをリアルタイムで監視して同期処理を走らせるため、大容量素材を扱う編集中に予期しないCPU・I/O負荷を発生させる可能性がある。

設定: スタートアップアプリの過剰な自動起動

インストール済みのソフトウェアの多くはデフォルトでWindowsスタートアップに登録される。意識せず放置すると、常駐アプリが積み重なりPC起動直後から利用可能なリソースが削られた状態で編集を開始することになる。

解決手順

  1. タスクマネージャーでリソース消費上位のアプリを確認する Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開き、「メモリ」列をクリックして降順ソートする。Premiere Pro以外でメモリを大量消費しているプロセスを把握する。CPUタブに切り替えて同様に確認する。

  2. 編集作業中に終了すべきアプリを閉じる 以下のアプリは編集作業中に終了することを推奨する:

    • ブラウザ(特にタブを多数開いているもの)
    • Slack・Discord・Teams などのコミュニケーションツール
    • Spotifyなどの音楽再生アプリ
    • ZoomなどのビデオMTGアプリ
    • 不要なファインダー・エクスプローラーウィンドウ
  3. Creative Cloudデスクトップのバックグラウンド起動を制限する Creative Cloudデスクトップアプリを開き、右上の歯車アイコン→「環境設定」→「一般」タブを選択する。「Windowsにログイン時にCreative Cloudを起動」のチェックを外すと、PC起動時の自動起動を無効化できる。ただし、Premiere ProなどAdobeアプリの起動時に自動でCreative Cloudが起動するため、動作への影響はない。

  4. クラウドストレージアプリの同期対象からプロジェクトフォルダを外す OneDrive・Dropbox・Google Driveの設定を開き、Premiere Proのプロジェクトファイルや素材フォルダが同期対象に含まれている場合は除外する。大容量ファイルの同期処理が編集中のI/O負荷を高める可能性がある。

  5. スタートアップアプリを整理する タスクマネージャー→「スタートアップ」タブを開く。「スタートアップへの影響」列が「高」または「中」になっているアプリのうち、編集作業に不要なものを右クリック→「無効にする」を選択する。変更はPC再起動後に反映される。

  6. Premiere Proのメモリ割り当てを確認する 編集→環境設定→メモリを開く。「Adobeビデオアプリのメモリ割り当て」の値を確認し、「インストール済みRAM」から「他のアプリ用に確保するRAM」を4〜6GBとして残りをPremiere Proに割り当てる設定になっているか確認する。

判断基準

条件推奨アクション
タスクマネージャーのメモリ使用率が80%超えで編集が重いバックグラウンドアプリを終了してメモリを解放する
ブラウザを閉じたら編集が軽くなったブラウザのタブ数・拡張機能が原因。編集中はブラウザを閉じる習慣をつける
Creative Cloud更新中にPremiere Proが重くなる更新タイミングの問題。編集前に手動で更新を完了させるか、更新を一時停止する
バックグラウンドアプリを整理しても改善しないRAMそのものの容量不足の可能性。Premiereが重い原因と解決法を確認する
RAM 16GB以上でも重い場合4K以上の高解像度素材・多数のエフェクト使用による処理限界の可能性。設定見直しが必要

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