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メディアキャッシュSSD設定Premiere Proドライブ分離

Premiere Proのメディアキャッシュを別ドライブに移動する手順

Premiere Proのメディアキャッシュ保存先をCドライブから専用SSDに変更し、OS・素材・キャッシュのディスク負荷を分散させる手順。

更新: 2026/2/257分で読める

Premiere Proのメディアキャッシュは、デフォルトでCドライブに保存される設定になっている。OSと同じドライブにキャッシュが蓄積されると、Cドライブの空き容量が減少しシステム全体が不安定になりやすい。保存先を別のSSDに移すことで、I/O負荷の分散とCドライブの空き確保の両方が実現できる可能性がある。

原因の構造分解

SSD: CドライブへのI/O集中

Premiere ProのメディアキャッシュはH.264/H.265などの圧縮コーデックを読み込む際に生成されるデコード済みデータを格納している。4K素材を複数クリップ扱うと、キャッシュサイズは素材容量の30〜80%程度に達することがある。

この書き込みがOSの動作と同じドライブ上で行われると、Windowsのシステムファイルアクセスとキャッシュ書き込みが競合して速度が低下しやすい。

設定: キャッシュ保存先のデフォルト値

Premiere Proのメディアキャッシュは、初期設定では以下のパスに保存されている場合が多い。

  • Windows: C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\Common\Media Cache Files

このフォルダはユーザープロファイルフォルダ内にあるため、Cドライブの使用量に直接影響する。

容量: Cドライブの空き容量低下によるパフォーマンス低下

Windowsは仮想メモリ(ページファイル)をCドライブに配置する仕様になっている。Cドライブの空き容量が20GB未満になると、仮想メモリの動作に影響が出てPremiere Pro全体のパフォーマンスが不安定になる可能性がある。

環境: 外付けSSDをキャッシュ専用に使う場合の注意点

外付けSSDをキャッシュ専用ドライブとして使う場合、接続規格によって実効速度が大きく変わる。USB 2.0(最大60MB/s)では内蔵SATASSDに大幅に劣るため、USB 3.2 Gen2(最大1,250MB/s)以上の接続を確認することが重要になる。

解決手順

手順1: 現在のキャッシュ保存先を確認する

  1. 「編集」→「環境設定」→「メディアキャッシュ」を開く
  2. 「メディアキャッシュファイル」の保存先パスを確認する
  3. Cドライブが保存先になっている場合、以降の手順で変更する

手順2: 移動先ドライブにキャッシュ用フォルダを作成する

  1. エクスプローラーで移動先のドライブ(例: D:\ または E:\)を開く
  2. 「新しいフォルダー」を作成し、分かりやすい名前を付ける(例: PremiereCacheFiles
  3. フォルダの場所をメモしておく

手順3: Premiere Proの設定でキャッシュ保存先を変更する

  1. 「編集」→「環境設定」→「メディアキャッシュ」を開く
  2. 「メディアキャッシュファイル」の右側にある「参照」ボタンをクリックする
  3. 手順2で作成したフォルダを選択してOKをクリックする
  4. 「メディアキャッシュデータベース」も同様に同じドライブ内の別フォルダに変更することを推奨する(例: PremiereCacheDB
  5. 設定画面の最下部にある「メディアキャッシュファイルを削除」ボタンをクリックする
  6. 「未使用のメディアキャッシュファイルを削除」を選択して古いCドライブのキャッシュを削除する
  7. OKをクリックしてPremiere Proを再起動する

手順4: 移動後の動作確認をする

  1. Premiere Proを起動してプロジェクトを開く
  2. タイムラインで素材を読み込み、「環境設定→メディアキャッシュ」の保存先フォルダにファイルが生成されているか確認する
  3. Cドライブの空き容量が増えていることをエクスプローラーで確認する

手順5: 外付けSSDをキャッシュ専用に使う場合の設定

  1. 外付けSSDの接続規格を確認する(USB 3.2 Gen2 / Thunderbolt 3以上を推奨)
  2. 手順2〜4と同じ手順で外付けSSD上のフォルダをキャッシュ保存先に設定する
  3. 外付けSSDを抜いた状態でPremiere Proを起動するとキャッシュが見つからずエラーになる可能性があるため、常に接続した状態で使用する運用を維持する

判断基準

条件推奨アクション
Cドライブの空き容量が20GB未満キャッシュ移動を最優先で実施する
内蔵SSDが2本以上ある速い方をキャッシュ専用に割り当てる構成を推奨
外付けSSD(USB 3.2 Gen2以上)があるキャッシュ専用ドライブとして活用できる
外付けHDDのみ利用可能HDDへのキャッシュ配置はパフォーマンスが低下する可能性があり非推奨
内蔵NVMeが1本のみの場合キャッシュ移動より内蔵SSD追加を検討するほうが根本解決になりやすい

キャッシュを移動してもPremiereが重い場合は、設定ではなくPC全体のスペックがボトルネックになっている可能性がある。Premiereが重い原因と解決法で確認することを推奨する。

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