プロキシ編集の要はプロキシと元素材をいつ、どのボタンで切り替えるかにあります。プロキシが有効なのに気づかず書き出してしまうと低解像度のまま出力されるリスクがあり、逆に切り替えが分からずプロキシを活かせていないケースも多くあります。設定の確認方法を理解すれば、プロキシ運用でのミスはほぼゼロにできます。
原因の構造分解
設定: プロキシの切り替えボタンの場所が分かりにくい
Premiere Proのプロキシ切り替えボタンはプログラムモニターのレンチアイコン(設定)から追加するか、ボタンエディターから配置する必要があり、初期状態では表示されていないことが多いです。ボタンが見当たらないために「プロキシが効いているのか分からない」と感じるユーザーが多い傾向があります。
設定: プロキシが有効かどうかの確認方法が不明確
プロキシを切り替えても、タイムライン上の見た目は大きく変わりません。プログラムモニターに「プロキシ」という表示が出るかどうかで確認できますが、この表示を知らないと有効かどうか判断できません。
設定: 書き出し時にプロキシが使われてしまう誤解
書き出し設定の中に「プロキシを使用して書き出す」というオプションがあり、これがオンになっていると低解像度のプロキシで書き出されます。意図せずオンになっているケースがあるため、書き出し前の確認が必要です。
設定: プロキシファイルが見つからない(リンク切れ)
プロジェクトファイルや素材ファイルを別のPCや別のフォルダに移動した後、プロキシのリンクが切れる場合があります。プロキシのリンクが切れた状態でプロキシをオンにすると、元素材にフォールバックされるため、切り替えが効かなくなります。
解決手順
-
プロキシ切り替えボタンをプログラムモニターに追加する プログラムモニター右下の「+」アイコン(ボタンエディター)をクリックします。表示されるボタン一覧から「プロキシを切り替え」(長方形に「P」のアイコン)をドラッグして、モニター下部のボタンバーに追加します。これで編集中にワンクリックで切り替えできます。
-
プロキシのオン/オフを確認する 追加した「プロキシを切り替え」ボタンをクリックするとハイライト状態になりプロキシが有効になります。プロキシが有効な状態ではプログラムモニターの左下に「プロキシ」という小さなテキストが表示されます。この表示がない場合はプロキシが無効か、プロキシファイルが見つかっていない状態です。
-
プロキシが実際に機能しているか確認する 「ウィンドウ」→「プロジェクト」でプロジェクトパネルを開き、確認したいクリップを右クリック→「プロパティ」を開きます。「プロキシ」欄にプロキシファイルのパスが表示されていれば正常です。「なし」となっている場合はプロキシが生成されていないか、リンクが切れています。
-
プロキシのリンクが切れた場合の再リンク手順 プロジェクトパネルでリンク切れのクリップを右クリック→「フッテージをリンク」→「プロキシをアタッチ」を選択します。プロキシファイルの保存場所を指定すると再リンクされます。複数のクリップを一括で再リンクするには、プロジェクトパネルで全選択してから同じ操作を行います。
-
書き出し時にプロキシが使われないことを確認する 「ファイル」→「書き出し」→「メディア」を開きます。書き出し設定パネル内の「ソース」タブに「プロキシを使用して書き出す」というチェックボックスがある場合は、必ずオフになっていることを確認します。この設定はプロジェクトによって異なります。書き出し開始前にこの確認を習慣にすると、プロキシで書き出すミスを防げます。
-
プロジェクト全体のプロキシ状態を一覧確認する プロジェクトパネルの表示をリスト表示にして、カラムの右クリックから「プロキシ」カラムを追加します。各クリップのプロキシ状態が一覧で確認できるため、プロキシが生成されていないクリップを素早く特定できます。
判断基準
| 状態 | 確認・対処 |
|---|---|
| 切り替えボタンが見当たらない | ボタンエディターからプログラムモニターに追加する |
| ボタンをオンにしてもプログラムモニターに「プロキシ」表示が出ない | プロキシが未生成かリンク切れ。プロパティでパスを確認する |
| プロキシは有効だが再生が重いまま | プロキシのプリセット解像度が高い可能性。540p以下のプリセットで再生成を検討 |
| 書き出し後のファイルが低解像度だった | 書き出し設定で「プロキシを使用して書き出す」がオンになっていた可能性 |
| 別PCに移動後にプロキシが効かない | プロキシファイルのパスが変わっているため再リンクが必要 |