Premiere Proのメディアキャッシュとは、素材を読み込むたびに自動生成される一時ファイルのことだ。プロジェクトの高速化・オーディオ波形の表示・プレビュー再生のために使われる。キャッシュを削除しても元の素材・プロジェクトファイル・書き出し済み動画は消えない。キャッシュが肥大していると感じたらまず削除手順を確認してほしい。
メディアキャッシュの原因と仕組み
設定: キャッシュが自動生成される仕組み
Premiere Proは素材を読み込んだ際に、再生・波形表示・プレビューを高速化するためのデータを自動的に生成する。この処理は1回だけ行われ、次回以降は生成済みのキャッシュを読み込むことで表示が速くなる。キャッシュが存在しない場合、素材を読み込むたびにキャッシュ生成が走るため動作が重くなる。
SSD: デフォルト保存先はCドライブ
キャッシュのデフォルト保存先はシステムドライブ(通常Cドライブ)だ。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\Common\Media Cache
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\Common\Media Cache Files
長期間使い続けると10〜50GBに達することがある。Cドライブが圧迫されるとWindows全体の動作が不安定になるため、定期的な管理が必要だ。保存先を別ドライブに変更する手順はキャッシュ保存先の変更方法で解説している。
キャッシュの種類と役割
Premiere Proのキャッシュは3種類に分かれる。
コンフォームキャッシュ(.cfaファイル)
音声素材をPremiere Proが処理しやすい形式に変換したファイルだ。プロジェクトを開いたときに「オーディオをコンフォーム中」と表示されるのは、このキャッシュを生成している状態を指す。
- 音声素材1ファイルにつき1つ生成される
- サイズは音声の長さ・品質に比例する
- 削除すると次回起動時に再生成される(コンフォーム待ちが再び発生)
ピークファイル(.pekファイル)
タイムライン上のオーディオ波形を表示するためのファイルだ。削除すると波形表示が消え、次回読み込み時に再生成される。サイズは小さいが大量のクリップを扱うと積み上がる。
プレビューファイル
タイムラインのエフェクト適用済みクリップをあらかじめレンダリングしたファイルだ。グリーンバーが表示されている区間がプレビューファイルで管理されている。削除するとレンダリングが必要な区間に戻るが、書き出し結果には影響しない。
判断基準
| 状況 | 推奨アクション |
|---|---|
| キャッシュが肥大してCドライブが圧迫されている | キャッシュを削除する |
| 起動のたびに「コンフォーム中」が長引く | コンフォームキャッシュが破損している可能性。すべてのキャッシュを削除して再生成させる |
| キャッシュ保存先をCドライブ以外に変えたい | キャッシュ保存先の変更方法を参照 |
| キャッシュを自動で管理したい | 自動削除の設定方法を参照 |
| 削除しても改善しない | キャッシュ以外の原因。Premiere Proが重い完全解決ガイドを確認 |